突撃の往診
突然ですが、草津温泉が大好きです。
昨年からお付き合いさせていただいている方のお飼いのプードルちゃんを診るために、草津へ往診に行きました。なんだか特別な感じがしますが、実は草津町の方々と昨年からお知り合いになる機会があり、ちょくちょく訪れるようになりました。
毎回とても楽しい時間を過ごしています。
今回は別の用事で訪れたのですが、隙間時間に少し診てほしいとのことで、ご自宅にお邪魔しました。初めての突撃往診でしたので、突然の訪問に奥様は驚かれていました(それも当然ですよね)。
しかし、プードルちゃんは私の突然の訪問を尻尾を振って迎えてくれました。往診に行くと、警戒されて怒られたり、大騒ぎする子が多い中で、こうして歓迎されるととても嬉しくなります。
開業当初はよく往診に行っていましたが、診療数が増えるにつれて、往診に行く機会が減ってしまいました。最近では、スタッフに送迎をお願いして連れてきてもらうことが多くなっています。
往診にはメリットとデメリットがあります。デメリットとしては、診療がなかなか進まないことがあります。私一人で行くと、注射すら難しいことがあり、処置に必要な器具や器材も限られているため、その場でできることが限られてしまいます。
しかし、今回の往診で新たなメリットも実感しました。飼っている環境(床の状態や玄関の動線など)を直接見ることで、飼い主さんがどのようにその子たちと過ごしているのか、接しているのかをより的確に判断できるのです。
経験を積んでの往診は、広い視野で診ることができると感じました。久しぶりの往診で、自分自身の成長を実感した壮年期の獣医師でした。