トレーニングブログ

人の手

みなさん、こんにちは!ドッグトレーナーの榎森です。

 

今回は「人の手」についてお伝えします。

子犬を飼い始めの時期、「犬の甘噛み」はトップ3には必ず入るお悩みのひとつです。

私にドッグトレーニングを教えてくれたカナダの師匠は、

 

「人の手は、体罰により犬を傷つけるためのものではない。信頼を築くためのものだ。」

 

と言っていました。

10年以上も前のことですが、今でもはっきり思い出せるほど、印象に残っている言葉です。

そんな教訓を胸に、犬が 人の手 に信頼と楽しさを感じられるよう、これまで多くの飼い主さんにしつけトレーニングをお伝えして参りました。

 

オスワリ、フセを指示通り完璧にこなす。

 

それはもちろん、素晴らしいチャレンジであり、犬にとって価値の高い運動です。

ただ、その前提にもっと大事なことがあります。

 

ズバリ

 

パートナーとしての「安全性」と「信頼」

 

が飼い主には求められます。

 

人と犬は古代より、共同生活にはお互いに価値があるから、ここまで仲良くなれました。

急に現実的な話ですみません。

 

犬は外敵を察知したり、家畜を保護したり、人にはない能力で助けてくれる。

人はそのお礼に犬に安定した「食」と安全性の高い「住」をお返しする。

 

人間同士、仕事でもそうですが、「信頼」は一朝一夕には築けません。

日々の生活の中で、小さなコミュニケーションに「安全性」と「喜び・楽しさ」という価値が伴い、それが積みかなることで、

 

「この飼い主は信頼できるリーダーだ」

 

と犬は感じるようになります。

 

犬にとって危険回避のため非常に重要な「口」を、人の手に委ねられる信頼感。

 

動画は、その人の手に対するトレーニングの応用です。

 

これは信頼はもちろん、むしろ楽しんでますね・・・(^^;)

 

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